旧制松本高等学校


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30年前の夏に、Teeと仲間たちとこの場所に来た。

今のように、きれいな公園に整備される前だった。この庭も荒れていた。
その時はちょうど屋根に夕陽が落ちていく時間で、あたり一面、金色だった。
その光の中を、たんぽぽの綿毛が大量に舞っていた。
Teeが撮った、その時の写真が残っている。

この日は、ダンデライオンではなく、このヒマラヤスギの大木から、大量の緑の花粉が降っていた。
この時期に花粉なのだろうか、抹茶のようなきれいな緑の粉。
地面もどこも緑色がかっている。カメラにも積もっていくので、あわてる。
30年前は、この木はこんなに大きくなかったはずだ。ここに着いてまず、それに驚く。
建物はきれいに磨かれてそのまま残ってはいても、生きているものは、変化していく。
木々も、街も、私たちも。

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あの時がなつかしくて、数年後、旅の途中、ひとりで来たことがあった。
当時、Teeはアメリカにいたのだ。それすらも知らなかった。もう一生会えないと思っていたのに、
2年前、京都で偶然再会した。
そしてまた今はオーストラリアにいて、たびたび日本に戻ってくる。松本、金沢、京都をいったりきたり。

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バンカラで鳴らした旧制松本高等学校。のちに信州大学文理学部の校舎となり、昭和40年代のその役目を終えた。
現在の「あがたの森」全体がこの学校だった。現在は校舎がひとつと講堂しか残されていない。
今は図書室や、市民がいろんな目的で利用している。私たちが行った日は、ハロウィーンの仮想パーティが行われていた。
ほぼ昔のままの姿で残っている。

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講堂も美しくて、完全な形で残っている。羽目板のある木の階段が、この街の民芸家具を思わせる

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このイチョウの下のベンチで、ずっと話していて、結局、松本城も、大正時代の街も、有名な開智小学校も、
見にいかなかった。

教室の窓から、紅葉したあがたの森と、高い山々が見える。あの山が白くなったら、また見に来たい。
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by abbey-t | 2009-11-07 02:29 | 近代建築

忘れないことを忘れない。


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