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与える


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また、春のような日。

そうじしつつ、ふとん干しつつ、久しぶりにベランダで、ひなたぼっこをした。


何年ぶりかでこたつを出した。20年前に亡くなった祖母の物で、すでに昭和アンティーク。
「1970年、子供一同、母へ」のような、文字が記されている。
何かのお祝いで、便利だからと、送ったもののようだ。

その頃、深い山の中の祖母の家では、直接炭を入れる堀ごたつを使っていた。
そのじんわりした暖かさに比べると、小さなこのこたつはとても熱く、使いにくかっただろうと思う。
それでも、スウィッチひとつですぐ暖かくなるこれを、祖母は喜んだことだろう。


母がまだ生まれる前、祖母がある日川で洗濯をしていると、小さな女の子を連れた見知らぬ女性がやってきた。
この子の両親があいついで死んで、他に身寄りがない。もらってくれないだろうか、と祖母に言った。
祖母は見ず知らずのその女の子を、その場で子守として引き取った。昔はそんな話はよくあったのだろう。

川で洗濯をしていた時に流れてきた女の子は、桃ではなく、梅子という。
翌日の早朝、梅子はご飯をひとりで焚き、失敗して焦がして泣いたそうだ。まだ6歳。

とても頭のよい子で、学校に行きたくて行きたくて、赤ちゃんをおんぶして、授業をのぞきに行ったりしたそうだ。
そこで祖父が学校に行かせ、師範学校を出て学校の先生になった。母の上4人兄弟の面倒も本当によくみたという。

祖父も本当に優しい人で、戦争中、強制連行で土木工事で働かされていた朝鮮半島の人たちに、
隠れておにぎりを差し入れていたという。みつかったらひどい目にあうのに。

祖父母の優しさは、母に受け継がれている。なんの見返りもないのに、母は与え続ける人だ。

梅子おばさんは、長生きだった祖母より先に亡くなった。誰も祖母には知らせなかった。
祖母が亡くなった時、私はお葬式にも行かなかったが、梅子おばさんの子供たちが、
それまで一度も祖母に会ったことがないのに、お葬式にやってきて働いたという。
それが梅子おばさんの遺言だったのだ。自分が祖母を看取れなかったから。

私が生まれた時、すでに祖母は年老いていて、あまり会うこともなかった。
それでも祖母は、今、私を助けてくれている(きっと)。お墓参りもしていない私なのに。

祖母のこたつにあたりながら、つらつらとそんなことを思う年の暮れ。


**

写真は今夏、夜間営業のリトルワールドで撮ったもの。以前も書いた、台湾の農家の寝室。
この電球の笠は、祖母の家を思い出させる。
大昔、台湾に行った時は、ちょうどこんな感じの旅社(小さな旅館)ばかりに泊まっていた。
ベッドにシーツもなかった。
旅の最後にスーパー高級ホテルに一晩だけ泊まった時は夢のようで、きれいなベッドで眠ることができなかった。
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by abbey-t | 2009-12-29 23:36 | ノスタルジア

ほんとに残業



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敬愛するフランク・サップ先生が礼拝をされていた教会の前を通りがかると、賛美歌が聞こえてきた。

遠い昔、クリスマス・イブの前夜に、あるところと間違えて、先生の自宅にまちがい電話をしてしまった。
まちがい電話とわかった後も、なぜかお話をして、そしてなぜかイブの夜に自宅に招かれた。
そこは、完全にアメリカの家庭のクリスマスイブだった。大きなクリスマスツリーと、たくさんのケーキと、
クリスマスキャロルと。訪問している人たちもほとんどが外国人。

その平和な世界で何年かを過ごした。
日本にいながらアメリカにいるようで、言葉が通じなかったけれど、楽しかった。
感謝祭に巨大なターキーを電動ナイフで切り分けるフランクを手伝い、
大量のパンプキンスープを作り、事あるたびに、ポットラックパーティー、ベビーシャワーやお祝いがあり、
クリスマスには聖歌隊としてアメリカ領事館に行ったりもした。

日米間の歴史認識の大きな隔たりに、驚いたり、
全員クリスチャンなのになぜ9.11後の戦争を肯定するのか、まったくかみ合わない議論をしたり。

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先生と奥様である大好きなメアリー・ケイは、もう何年も前にアメリカに戻られたけれど、
彼らも私のグレイトペアレンツ。

私が生まれたその年、その日が、そのご夫婦の結婚記念日。それがわかった時、フランクが
「じゃあ、あなたは私たちの最初の娘だね」
と言った。


やさしい聖歌を耳にしながら、そんなことを思い出していた。
スーパー帰りで、ネギのささった買い物袋を下げたまま。

そんなイブの夜。
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by abbey-t | 2009-12-24 23:53

クリスマスイブは♪




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     ・・・・・残業。
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by abbey-t | 2009-12-23 14:24

黄昏



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本当に雪が降った。

急転直下、冬が来て、全然心の準備ができていない。

この冬、どうやって乗り切ろう・・・。

まず、

防寒ブーツを買う。

それから、いろいろ、計画中。
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by abbey-t | 2009-12-22 00:07

名古屋 東山弁財天 桃厳寺 



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紅葉はもういいよ。雪が降るのに。

はーい。これでおわり。

きのうまでの紅葉写真は、桃厳寺で12月6日に撮影した散紅葉です。
来年はよいタイミングで行きたいですが、紅葉の絨毯も素敵でした。
ここはお寺と弁天様が並んでいて、お庭に観音様もいらっしゃり、すごい緑色の大仏様も外にすわっていらして、
とてもおもしろいお寺です。

弁天様とアメノウズメノミコトが私の神様なので、お参りしました。(うずめ様はいません)
とってもエロティックな弁天様なのですが、ふだんはお目にかかることはできません。
お正月とゴールデンウィークだけご開帳されるようですが、私は9年ほど前に拝顔しました。
ですので、ほかに開いている日があると思うのですが、
いつ行ったかは秘密です。今年もその日に行ってみます。

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竜宮城(行ったことないけど)のような門には、鐘楼があり、お正月にはつかせていただけるようです。
まるで漫画みたいな建物でかわいらしい。

天井絵は暗いので、シャッターを長く開けて撮りました。紫の光線入っちゃってますが。
これはカメラの鮮やかこってりモードで誇張してますが、実際けっこう鮮やかに絵の具が残っています。
ひとつひとつ見てると飽きない。

弁天様をお参りすると、こーんないいことがあるんですねぇ。知りませんでした。
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by abbey-t | 2009-12-18 22:37 | なごやとそのまわり

さみしいクリスマス




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で、やっと、名古屋駅のイルミネーションを見に行った。
例年に比べ、とてもさみしい。不景気なのだ。逆に寒々しく感じてしまう。
それとも、来年名古屋で開催されるCOP10のために、エコを意識しているのか。
このイルミネーション、最初の年が一番豪華で華やかだった。

さみしいといえば、そこから見える、「大名古屋ビルヂング」(ほんとにヂング、です)
の取り壊しが決まった。
あの、ぐるぐる回る、球体のネオンサインがなくなった時から、そうだろうとは思っていたけど・・・。

後にはターミナルビルより高いビルが建つそうだ。その前にある郵便局も取り壊し。
高いところが好きだから、それはそれで楽しみだけれど。

あまりとりあげられないけど、これもモダニズム建築だと思う。

建築ウォッチャーズさんたちには、今のうちに、見に行ってあげてほしい。
階段が好き。
そのうち、ビルヂングの写真、アップします。
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by abbey-t | 2009-12-18 00:25 | 花と樹

師走?




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全然、年末という感じがしない。気候のせいもあるんだろうけど。
イルミネーションを見に行く、という気持ちにも、まだならない。

今夜も、さらに寒いけれど、まだまだこれからだね。
個人的には、暖冬は大歓迎なんだけど。
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by abbey-t | 2009-12-17 01:02 | 花と樹

降りつもる




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きょうは、ようやく、夜ちょっとだけ寒い。

最近、小春日和を通り越して、春のようだ。
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by abbey-t | 2009-12-15 22:51 | 花と樹

業務連絡


すごく身内な感じで申し訳ありませんが。


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携帯変えて、もう前のはつながりませーん。
メールも。

とりあえず、新しい携帯のアドレスをみんなに送ろうと思いますが、

お急ぎの方はとりあえず、下のgmailにメールくださーい。

相変わらず、メール不精でごめんなさい。

ブログ書いてるひまがあったら、メールしろとか言わないように。
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by abbey-t | 2009-12-14 21:55 | 花と樹

初夏の六華苑



季節はずれですが、六華苑をここでまとめて。撮影は2008年5月19日。

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門から玄関まで距離がありますが、道が曲がっているので、すぐにはこの建物は見えません。
これは、そのように考えられているのだと思います。
木立の中に、この建物が見えると、どきどきします。
この塔は、すぐ近くを流れる木曽川の河口の景色を眺めるためだけに、作られたそうです。

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玄関。前回のステンドグラスの外側です。

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この洋館には、直接和館がつながっています。
広い芝生が広がって、その向こうは広大な日本庭園です。

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初夏のこの家は、風が通り抜け、両側の緑の庭がとても気持ちがいいのです。

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ずっと縁側に座っていたいぐらい。
ここの庭や部屋は、市外の人でも借りることができます。紅葉を見に行った時は、
結婚式と、それとは別に、一日中雅楽の演奏と舞の会が催されていました。

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建物も、室内の装飾も、庭も、ほぼ完全な形で残されています。
虹色のランプシェード、房飾りのついたものも特注品。ドアノブは木を彫ってあります。

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コンドルが好んで使ったバラのレリーフ。

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暖炉はイギリスから直輸入されたもの。そのため、この上にある鏡の位置がとても高いのです。

この規模の個人宅で完全に敷地全部が残っているのは、めずらしいのではないかと思います。


紅葉も新緑も、両方見に行けて満足です。
今度は、一代目さんの庭園に花の季節に行きたいです。
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by abbey-t | 2009-12-13 22:19 | 近代建築

忘れないことを忘れない。


by abbey-t

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